登場人物・紹介 射命丸文…烏天狗。新聞記者。嘘八百の新聞を発行している。 河城にとり…河童。幻想卿で随一の工作技術を持つ。 姫海堂はたて…烏天狗。新聞記者。文とは腐れ縁。 紅美鈴…紅魔館という館を守る門番。よく昼寝している。 チルノ…氷の妖精。頭が悪い。あと弱い。 ・射命丸さんと呪いのカメラ 文「呪いのカメラですか」 にとり「そう 呪いのカメラ そういう呼称だけど。」 にとり「偶然ってのは怖いね。こればかりは科学でも解明出来ないよ。」 文「ちなみにその呪いというのは一体?」 にとり「なに、大した事は無いさ…フィルムを入れてこうやって写真を一枚パシャリと撮るだろ。」 文「ふむ、何も写って無いですね。」 にとり「ま、そういう事さ。要するに欠陥という名の呪いだよ。」 にとり「あたしとした事がこんな物を作ってしまうとは情けない。」 にとり「で、どうだい?買うかい?今ならタダにしとくよ。」 文「そんな事言って端(ハナ)から売る気なんてないんでしょ全く。」 にとり「はは、まぁね。そもそもカメラとしては欠陥品だし売るのが筋違いってもんさ。」 文「そうですね。では欠陥品としてありがたく引き取らせて頂きましょう。」 にとり「毎度あり。ま、好きに使って頂戴よ。」 にとり「ただフィルムは4枚しかないからね。良く考えて使いなよ。」 〜少女移動中〜 文「さてこのカメラ、一体どうやって使いましょうか。」 文「あのにとりさんが作った物ですから使い道はきっとあると思うのですが…。」 ?「ちょっとアンタ何してんのよ。」 文「おやそこに御座すは姫海堂ほたてさんではないですか。」 ほたて「出合頭から失礼な輩ね…川に沈めてわかさぎ姫の餌にするわよ。」 はたて「一応言っとくけど姫海堂はたてよはたて。今を時めく新聞記者。」 文「そうですね。今を時めく引きこもりの新聞記者)ボソッ」 はたて「アンタって奴は…まぁもう慣れたからいいわ。」 はたて「それより何変なカメラ持ってウロウロしてんのよ?」 文「あ、これはですね。にとりさんから頂いた不良品です。」 (勿体無い気がしますが折角なのではたてさんで試してみましょう。) はたて「不良品のカメラを使う新聞記者なんて書かれる新聞の方が可愛そうね。」 文「いえいえ弘法筆を選ばず…不良品を使いこなしてこそ一流の記者というものです。」 文「というわけではたてさんにお願いなのですが一枚撮らせて頂いて宜しいでしょうか?」 はたて「別に構わないけど…変な事に使わないでよ。」 文「それでは撮りますよーハイ笑って。」 ジーッ 文「はい撮れました。」 はたて「これ誰?私?なんだか凄い扇情的なポーズなんだけど。」 はたて「しかも下着なんかはだけて今にも見えそうな格好じゃない…ヤダ。」 文「ほほう、そういう事ですか…なるほどなるほど。」 はたて「…ちょっと待って。そのカメラなんかおかしくない?」 文「いえ、確かに不良品ですがこれは紛れも無くカメラとして十二分に使えますよ!」 はたて「いや私が言いたいのはそういう事じゃなくてね…。」 文「それでは私はコレで失礼致しますねー。」 はたて「…帰る前に写真渡せこらっ!」 〜少女マッハで移動中〜 文「はたてさんで遊…試してみてカメラの効果はハッキリしました。」 文「どうやら被写体の人物が凄い事になるみたいです。人間で言うところのスケベですね!」 文「さてさて、一体残りのフィルム3枚をどうやって使いましょうか。」 文「取り敢えずレミリアさん家にでも行ってみましょうか…取材の為にね。)ニヤリ」 紅魔館〜正門〜 美鈴「うぅ、今日も一人寂しく立ち仕事かぁ。」 チルノ「わーい!雪だるま雪だるま!」 美鈴「はーい雪だるまですよぉ…。」 美鈴「折角なのでコレをこーして…わーい咲夜さんだ…。」 チルノ「すごいすごい!今度は紅いの作って!紅いの!」 美鈴「霊夢さんですねぇ…分かりましたぁ。」 文「はいどーも貴方の隣にはいよる天狗の射命丸です。」 美鈴「わっ!誰!侵入者か!?」 文「あるじの知人に侵入者とは失礼な。」 美鈴「なんだ文さんじゃないですか。何か御用ですか?」 文「実はですね…これがこーしてあーなって…。」 (美鈴さんには話しても良さそうね…この人なら裏切ったりしないでしょうし。) 美鈴「えぇー!被写体がいやらしく写る呪いのカメラですか!」 文「そうです。スケベカメラ…通称スケさんです。」 美鈴「それでそのスケさんとやらを使って一体何を?」 文「まぁ詳しい事は一勝負してからお話しましょう。」 美鈴「そうですね、一応私も門番としての立場がありますし…いざ勝負!」 〜数分後〜 美鈴「くっ!やられた…!」 文「私の勝ちですね…というわけでここは通してもらいますよ。」 美鈴「はぁ…で、茶番はこれぐらいにして目的は一体なんなんですか?」 文「なに些細な事ですよ…実はですね)ゴニョゴニョ」 美鈴「なるほどね…確かにそれは良い使い道かもしれないわね。」 美鈴「じゃあ私は傷を癒すためにお昼寝するから後は一人で頑張ってね…ふぁ。」 文「お心遣い感謝致しますーそれでは〜。」 チルノ「アイシクルフォーーーール!」 文「寒い!うるさい!風神一扇!」 チルノ「あたいぃぃー!?」 文「ふぅ。では改めていざ往かん〜♪」